住宅ローンはどう推移するのか

現在、住宅ローンを利用している人、特に変動金利型の住宅ローンを利用している人にとって、金利の変動はとても気になることの一つだと思います。
住宅ローン金利の変動は、基本的に政府の定める政策金利の変動にリンクしています。
景気の良い時には企業活動が活発化しますし、企業は商品を大量に生産するために設備投資がさかんに行われるようになります。
また、労働者の賃金も上昇するために消費活動も活発化します。
このような状況では、企業は社員に賃金を支払ったり、設備投資をするために多額の資金を必要とします。
また、消費者はモノを購入するために手元に多くの資金を必要とします。
その結果、資金の需要が増加して、金利が上昇へと向かいます。
逆に不景気の時には、企業活動は沈滞して収入は減少します。
また、消費者マインドは冷え込んでモノが売れなくなります。
このような状況下では企業の設備投資にお金をかけなくなり、消費者は先行きへの不安からモノを購入する代わりに貯蓄に走るようになります。
その結果、企業や個人は資金をあまり必要としなくなるので、金融機関は少しでもお金を借りてもらおうと金利を引き下げます。
ですから、住宅ローン金利も好況時には上昇傾向にありますし、不況下では下降傾向にあります。
これは、過去の住宅ローンの金利推移を見れば一目瞭然です。
たとえば、バブル期の1990年頃には住宅ローンの金利は8%を超えており、非常に高い水準となっています。
一方で現在の平成不況下では金利は超低空飛行となっており、金融機関によっては1%を切っているような状況です。
こういった状況では、多くの人が住宅ローンの借り換えを行うことで大きな恩恵を受けることができます。
特に1990年代の高金利の時代に固定金利型の住宅ローン契約をした方は、現在の低金利の住宅ローンに変更するだけで年間十万円単位で返済額を減らすことができます。
まだ返済期間が残っている方はぜひ住宅ローンの借り換えを検討してみましょう。
さて、これから金利はどのように推移していくのでしょうか。
もちろん、未来を正確に予想することはできませんが、ほぼゼロ金利である現状を考えれば、これ以上の金利低下は事実上無理でしょう。
一方で、これから先、日本が以前のような好景気を体験できるかというと、それも難しいと思います。
よって、金利は上昇するにしてもそのスピードはとてもゆっくりで、急激な金利上昇はあまり考えられないのではないかと考えます。
住宅ローンを利用する際には、そういったことを考えてみるのも大切でしょう。